【感想レポ】TK from 凛として時雨 TOUR2016 “Secret Sensation”

TOUR 2016 “Secret Sensation”の感想レポ(素人の独り言)
2016年4月16日(土)@TOKYO DOME CITY HALL

OPEN 17:00 / START18:00
出演:TK from 凛として時雨

f:id:ground88-21:20160519210933j:plain

サポートメンバー
ドラム BOBOさん
ピアノ おおごさん
ヴァイオリン ほのかさん
ベース&エレクトリックアップライトベース TOKIEさん


行ってきました。

座席:第2バルコニー
【セトリ】
①subliminal
②flower
③Dramatic Slow Motion
④Crazy Tampern
⑤Secret Sensation
⑥ear+f
⑦Abnormal trick
⑧Kalei de scope
⑨contrast
⑩罪の宝石
⑪fragile
⑫unravel
⑬phase to phrase
⑭Fantastic Magic
⑮film A moment
アンコール
⑯shandy
⑰like there is tomorrow


待望の新譜をもって全国ツアーを行っていたTK。
筆者は東京のみの参加でしたので、このツアーファイナルを心待ちにしていました。
ファン心をくすぐる、可愛くて凝ったデザインの様々なツアーグッズ。
各fragment映像を手がけた歸山幸輔さんのVJなど楽しみでうずうずしていました。
テレキャスターを背負ったペンギン、何もかもが可愛すぎて感動。
クーズーをモチーフにしたというSensational koodoo Tシャツ、伝説的な角とこちらをじっと見つめる目。角に絡まる植物的なコードと輝き。瞬いているように見える素敵なデザインです。
ラバーバンドも、Mステで楽曲を紹介していたように、光の粒を意識してラメがin!
この「シークレットブルーグリーン」、『Secret Sensation』のCDのカラーに寄せてる感じでしょうか。

グッズで「TK Personal Photo Book “kalappo 02”」という、TKの写真や手記、使用しているアイテムからBOBOさんとの対談などを秘めた、とても落ち着く作りをしているように見せかけた、ファンの精神を跡形も無く大爆発したり溶けたりさせる魔の本が登場。

今回はカラッポ第二弾。画期的な企画も行ってくれました。
それが、ファンからの質問にTKが答えるQ&Aの掲載。
事前にQuestion(質問)が募集されていたので、筆者も送ってみました。
そうしましたらなんと、答えてくれていました・・・!
有り難うございます。嬉しいです。(涙
これはもうこの企画を進めて下さったスタッフの方々に大感謝です。
カラッポのロケの模様も写真で収められていて、漂う雰囲気・何気ない角度がパーフェクトです。少しはツッコミどころのある「うわぁダサいなこりゃ」というカットを収めて欲しいくらいです。
それにしても、さらに抜けられなくなりますよね。
それが怖いのでできるだけ保管状態にしたいと思っています。
カラッポにはピエール中野のワードもチラホラ。読んでいて楽しいです。

そう、グッズを購入するときにリハをされていて歌声が聞こえました。


TKのライブに来る方は年齢問わず男女も問わず。ただディッキは見かけないです。その日は風が強かったかな。


さて会場に入ると、ステージには沙幕。そしてツアーファイナルでは映像収録があるということでホールの後ろにカメラとカメラレーンが。
どんな演奏を、どんな演出で見られるんだろう、あの曲はやってくれるかな?ともう心臓バクバクでした。

スタート時刻を5分ほど押して、ライブが始まりました。

BGMと共に映し出されたのは、ステージ一面に広がる光の輝き、イエローに薄いグリーンのような滲み。それが波紋のように揺れる。
『TK from 凛として時雨 TOUR 2016 “Secret Sensation”』のクレジット。
まるで、何が起こるか分からないアトラクションに入ったかのような高揚感が一気に押し寄せる。
会場からも拍手が。テンションが上がる。
ソロ公演で使われる登場SEのドラマティックなピアノの大音量の中、沙幕越しにメンバーが次々にステージに登場。もう、夢のよう。

一曲目は、「subliminal」。アコースティックギターによるコードの中でも低音の響きがカッコよく、変幻に驚く曲です。ここまで変わるとは、とインタビューで語っていた。Aメロから発声がくっきりしていて(「Dynamite Nonsense」に近い)、他の楽器音との相乗効果がある気がする。VJはfragment映像と同じですが、縦だった筒が横に動くパターンになったり、変幻する所では岩が崩れ落ちる映像、かと思えば一瞬の静寂が。その荒々しさと美しさが混在していて一曲目からカオス。

二曲目はアコギをそのままに「flower」。イントロの、すくい上げるような細かな音程が瑞々しい。照明は赤も。途中でテレキャスに持ち替える所は是非見ておいた方が良いです。

三曲目「Dramatic Slow Motion」。青と白のライトで。今回は異次元へトルネードするようなスピード感ある映像はなかった。スローモーションなのにスローモーションではない、ディレイ?が印象的。

四曲目「Crazy Tampern」。BOBOさんのドラミングがクレイジーということでタンパンを絡めた楽曲名 とインタで語っていたような。ドラマチックから打って変わって攻撃性のある・・・しかないカッコ良い曲です。ギターのしなやかさが映えています。

TK「こんにちは、TKです。」


五曲目「Secret Sensation」。やっと(と思わせるのが大事なのかもしれない)一言はさみ、新曲です。VJはfragment映像と同じ三角のもの。薄いガラスのように見えて、脆いような、儚いようなイメージ。大切に歌う感じが好きですし、打ち込みから始まるけれども結局最後の方は完全に楽器なんですよね。その差が凄く好きですね。

ギターチェンジ

六曲目「ear+f」。こちら、今回のアルバムで筆者が最も陶酔した曲です。ギターが本当に、細く、ガラス的な音なのです。そのイントロにあわせて、ちりのような光が投影される。
湖の側にいるように感じるピチカートが好きです。
琴線に触れる って多分こういう曲の事をいうのかな。
こんな美しいメロディに破滅的な歌詞がほんと無理。もどかしいですね。
「無限狂うケミストリー」の部分では、円になった赤い三角達が回転しながら動くという、数学的な映像演出があり鳥肌でした。この突如として違和感がより一層脳に刻み込まれます。
「ケミストリー」。発音が好きすぎて、CDで聞いたときに何が起こったのか一瞬理解できませんでした。この曲で新しいTKを見ました。
「偽りと偽物が」の部分も未だに泣けます。このコントラスト溢れるメロディとグリッターパウダーのような謎の空気感。(個人的感覚)

気づいた点は、この曲の、41秒「飛び方」からのヴァイオリンのピチカート(多分その奏法)のフレーズが、TKがサウンドプロドュースした『みるいろの星』の「走るあの道が」の後のフレーズとほぼ一致していることです。よくあるフレーズなのは確かなのですが、やはり同じ奏者(ほのかさん)で同じ音楽家で同じフレーズだけれどこんなに違いがあるのかと驚きました。


(長いです?ごめん。)


七「Abnormal trick
八「Kalei de scope」

九「contrast」
TK「ありがとう。」
メンバーがはける。TK、ピアノに向かい手元のランプを付ける。

十「罪の宝石」。まだ音源化されていない楽曲。そのライブによって聴き方も変えられる人もひれば、どのライブでも同じように安定して聴ける人もいるのかなと思う。
TK「有り難うございます。」

十一「fragile」。ピアノとアップライトベースが加わる。ベースの厚みが加わると一層深く広くドラマチックになりますね。 8mmフィルムでしょうか?撮影した映像の投影(恐らくこの曲で)。
是非ライブで体感してみてほしいです。
演奏後、TK「ありがとう。」

ヴァイオリンのほのかさん、ドラムのBOBOさん登場。

十二「unravel」。ピンクと赤・青とピンクのライト。異空間さが際立つ。丸が密集した投影はなかったです。中盤のゆったりさから引き上げられる、ハッと我にかえさせられる楽曲です。

十三「phase to phrase」。テキストがTKを中心に回転する演出は福岡だけだったそうです。
おおごさんとBOBOが凄い。細かなリズム刻みが続くので、筆者はただ見入るしかできない。

ギターチェンジ

TK「楽しんで・・・いるんですかっ?」
オーディエンス「わぁ~~!!(楽しんでいる!)」
どうやら演奏者も楽しいそうです。こちらも非常に楽しいです。全然ダイブやモッシュ無いですけど、あっても嫌ですけど、その隙さえ無いくらい、楽しいです。眩しいです。

十四「Fantastic Magic」。楽しんで・・・いるんですか?の呼びかけに応えるオーディエンス。ジャンプして、体揺らして、迷いが取り払われた瞬間。見ていて単純に純粋に楽しかった。

十五「film A moment」。
TK「有り難うございました。TKでした。」

アンコール

TK「メンバー紹介をしないと言われるので(だったかな;前フリがあった)。呼び込みたいと思うんですが。では、ドラムスのBOBO。(登場)今日も短いです。(笑) ベースの、トッキー。TOKIEさんです。ヴァイオリンの佐藤ほのか。鍵盤、おおごはるな。 です。ではあともう少しおつきあいください。楽しんでいってください。」

十六「shandy」。ソロバンドでこの曲が聴けることが嬉しい。かなり真面目に、ピエール中野がこの曲でドラム演奏しているところをライブで見たいし聴きたいです。音源も相当凄いので。
ソロドラムで時雨の曲をやるなら今度シャンディをお願い・・・。

十七「like there is tomorrow」。音源ではピアノも途中からのギターもTKなのでどうするのだろうと想像していたのですが、感動ものでした。
最初はピアノで。途中の「無重力」からギターへチェンジ。ピアノははるなさんが引き継ぎ。(2ヶ所にピアノはあるので)
終盤のギターソロ、どうにかもがくようなイメージなのですが、本当に綺麗。音源のノイズの響きが凄くリアルで電気的なビリビリした響き、そんなヶ所が少しあるのですが、そこも素人の筆者にもかろうじて分かりやすくて、あの音だ! と気づくことが出来ました。
この曲の生命力のあるギターソロは本当に素晴らしかった。




弾き終えたTKは袖へ。
拍手が鳴り響くなか、サポートメンバーの皆さんがそろってお辞儀をした。

もうその瞬間が感動して感動して、今でも焼き付いていて、「終わり」をここまで美しく表現しているサポートメンバーに感謝しかないです。
欲を言えばもう一ヶ所行っておけば良かったかなと思いますが、東京のみでもそれはそれで熱くて思い出になる、楽しすぎる、いいライブでした。

ピエールさんも、綾野剛さんも、見に来てたっていう笑